りさ読

ただの女子大生(2年)による、自己満足90% 他己満足5% ほかのなんか5%の読書記録

りさ読 第2号


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「夢があふれる社会に希望はあるか」
児美川孝一郎

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【こんな人に届け!】
夢を持っている人 (これ大事)
夢に向かって頑張っている人
就きたい職業がある人

 

タイトルからして「お?」ですよね。
この本は、大学の先生に紹介していただいたもので、法政大学の児美川先生が書かれたものです。
高校生のとき、児美川先生の「キャリア教育のウソ」という本を読んだことは、今私がキャリア教育履修モデルをえらんだ一つのきっかけでもあったんですよ!!!

夢を持っている人は偉いでしょうか?
幼いうちから、就きたい職業が
はっきりしていることはすばらしいことなのでしょうか?

私には幼いころから「教師」という夢がありました。そんな私を見て、親も先生も、大人はみんな私を偉いねと褒めました。そして私は今、教員養成大学にいるのです。

でも

すべての人がかならず、描いた道をすすむのでしょうか?
そうではありません、進めないのです。
現実問題、子どもの頃描いた夢を現実にする人は15%と一握りなのです。

ならば残りの85%は…?
夢を諦めたのです。
諦めたものの、人生でおこる偶然の機会をすり抜け、たどり着いた、今ある職を受け入れ、全うして生きているんです。

ならば、学校が、キャリア教育が
子ども与えるべきものは
「夢をもたせる力」でも「夢を追いかけさせる人の育成」でもないのです。
重要なことは、
夢は持ちたいのなら持てばいい。
叶わなくったっていい。
夢がダメだとわかったとき、どうしようか?どう諦めようか?

そんな問いを考えるための思考力
諦めてみるという判断力
が間違いなく必要です。

夢を持つことを強要する学校、
教育、教師を正当化してはいけません。
夢によって、本来なら進む可能性がある道も「興味がない」の一言で塞がれてしまうのです。

今、なにかをがんばっている人
夢を叶えようと努力する人
何より、未来の教育を作る人に
「夢」という言葉の在り方を
改めて考えてほしいと感じています。

ぜひ。よんでみてね。